【歴史からブランドを読み解く010】2000年代以降、SNSでパーソナルブランドが広がる

個人が「ブランド」になる時代

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これまで説明してきたように、

 

企業は選ばれる存在となるため、

企業自体をコーポレートブランドとして捉え

「人格」や「世界観」を持つ存在となり

消費者にアピールするようになりました。

 

さらに、価値観や理念を伝えるために


”本業だけでなく社会的責任(CSR)などを

 取り入れながら事業活動していく姿勢こそが

 自社のブランド価値である”

という動きが広がりました。

 

そしてついに2000年代以降、

SNSの普及によって

個人が発信力を持つ時代が

人類にとって初めて到来します。

 

これによって、

個人単位でのブランド形成の重要性は
ぐっと高まり始めます。

▼具体例

インフルエンサー

 個人がSNSやブログを通じて
 自分の専門知識やライフスタイルを発信し、

 ブランドとしての影響力を確立

クリエイターや起業家

 特定の分野でスキルや独自性を発揮し、

 自身の「価値観」や「世界観」を
 商品やサービスに反映

◎ビジネスパーソン

 LinkedInやTwitterを活用して

 自身のキャリアや専門性を発信することで、
 信頼や影響力を高める

パーソナルブランドの台頭による変化

自由に発信できる場を獲得した個人は、
これまでの大手メディアではできなかったことや
公表できなかったあらゆる情報をもとに
発信・表現し始めます。

これにより、新たな需要が生まれ、
多様な新サービスが次々と登場しました。

◎情報発信の個人化

 個人が、商品やサービスに
 直接影響を与える存在へと進化

◎企業との融合

 コーポレートブランドとパーソナルブランドの
 融合が進み、企業の顔として活躍する
 「ブランドアンバサダー」や、
 経営者自らが発信する「CEOブランド」など
 新たな形態が拡大

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参考:

◎mixi
 2004年開始。日本初の大規模SNS

◎Twitter
 2008年4月に日本語版開始。2006年に米国で誕生

◎Facebook
 2008年5月に日本語版開始。2004年に米国で誕生

◎Instagram
 2010年に開始
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