ブランドの進化とマーケティングの拡大
18世紀後半から19世紀、
イギリスで産業革命が起きました。
ここから今につながる「大量生産」の時代が
始まります。(日本はこの頃江戸時代)
市場には、これまでにないほど
”類似商品”が溢れかえりました。
すると消費者は、
”多くの商品から「ひとつを選ぶ」”ことを
毎日体験するようになります。
この流れによって、企業は
「選ぶ基準」「選ぶ理由」を
自ら示していく必要に迫られます。
ここで、ついに市民の生活にも
ブランド名やロゴマークが
重要な役割を果たすようになっていったのです。
ブランド名は製品の識別を容易にしました。
ロゴマークは一目でブランドを認識できる
「シンボル」として機能しました。
これらブランド名やロゴマークは
品質証明や混合防止のため、
商標法の整備(※)によって
法的にも保護されるようにもなりました。
(※=イギリスの1875年商標登録法など)
そして19世紀に入ると、
印刷技術の高まりにより
広告の発展が加速します。
この産業革命からの一連の流れが、
現代のマーケティングやブランディングの基盤を
築いたのです。