【歴史からブランドを読み解く005】 18世紀後半〜、ネーミングやロゴマークの出現


ブランドの進化とマーケティングの拡大


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18世紀後半から19世紀、

イギリスで産業革命が起きました。

ここから今につながる「大量生産」の時代が

始まります。(日本はこの頃江戸時代)

 

市場には、これまでにないほど

”類似商品”が溢れかえりました。

 

すると消費者は、

”多くの商品から「ひとつを選ぶ」”ことを

毎日体験するようになります。

 

この流れによって、企業は

「選ぶ基準」「選ぶ理由」を

自ら示していく必要に迫られます。

ここで、ついに市民の生活にも

ブランド名やロゴマーク

重要な役割を果たすようになっていったのです。

 

ブランド名は製品の識別を容易にしました。

ロゴマークは一目でブランドを認識できる

「シンボル」として機能しました。

 

これらブランド名やロゴマークは

品質証明や混合防止のため、

商標法の整備(※)によって

法的にも保護されるようにもなりました。

 (※=イギリスの1875年商標登録法など)

 

そして19世紀に入ると、

印刷技術の高まりにより

広告の発展が加速します。

 

この産業革命からの一連の流れが、

現代のマーケティングやブランディングの基盤を

築いたのです。