北欧の「焼印」から西洋の「商標」へ
ヨーロッパでは、
中世10世紀頃から近世の15世紀頃
都市部に市場が形成されて商取引が
一層活発化しました。
(日本では鎌倉時代から室町時代)
そんな中、
多くの商品を見分けるための目印として
「商標(トレードマーク)」が
必要とされるようになりました。
もともと所有権を示すための「焼き印」は
家畜の識別や盗難防止を目的として
使われていましたが、
この時期焼き印を用いた識別方法が
工芸品や酒樽、織物、紙製品などの
商業製品に発展し、
生産者や工房が自社製品に刻印を入れることで
他の商品と区別する仕組みが整備されました。
これが商標的な概念へと進化し、
・商品の品質保証
・生産者の信頼
を視覚的に伝える役割を果たしました。
この時代の商標は、
現代の商標制度やブランド形成の原型として
重要な意味を持っています。
商標という概念がさらに進化し、
1857年にフランスで
世界初の近代的な商標法である
「製造標及び商業標に関する法律」
が制定されました。
この動きが
現在の商標制度の基盤を作ったのです。
コメントをお書きください