【歴史からブランドを読み解く003】10世紀〜、「商標」もブランドに


北欧の「焼印」から西洋の「商標」へ


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ヨーロッパでは、

中世10世紀頃から近世の15世紀頃

都市部に市場が形成されて商取引が

一層活発化しました。

(日本では鎌倉時代から室町時代)

 

 そんな中、
多くの商品を見分けるための目印として

 「商標(トレードマーク)」が
必要とされるようになりました。

 

もともと所有権を示すための「焼き印」は

家畜の識別や盗難防止を目的として
使われていましたが、

 

この時期焼き印を用いた識別方法が

工芸品や酒樽、織物、紙製品などの
商業製品に発展し、

 

生産者や工房が自社製品に刻印を入れることで

他の商品と区別する仕組みが整備されました。

これが商標的な概念へと進化し、

・商品の品質保証

・生産者の信頼

を視覚的に伝える役割を果たしました。

 

この時代の商標は、

現代の商標制度やブランド形成の原型として

重要な意味を持っています。

 

商標という概念がさらに進化し、

1857年にフランスで

世界初の近代的な商標法である

「製造標及び商業標に関する法律」
が制定されました。

 

この動きが
現在の商標制度の基盤を作ったのです。